清らかで美しい森の中で感じる癒しの藍体験
ふんだんに降り注ぐ柔らかい木漏れ日と、静謐の中に聞こえる自然の音。愛の森は、いなべ藍ランドにある広葉樹の森。
年間を通じて湧き出る鈴鹿山脈の伏流水は、藍の栽培から、染色まで全ての工程に使用されています。
訪れる人の心を癒し、人の輪が自然と広がる、そんな愛の森では、今後マルシェやカフェの整備などを計画しています。
藍の栽培を通じて体験する日本の四季
いなべ藍ランドで使用される藍は、すべて藍フィールドならびに近隣の耕作放棄地を活用した藍ファームで、無農薬無化学肥料(複合発酵有機肥料のみ)にて自家栽培されています。植栽から、飼育・栽培、苗や種の収穫まで、いなべ市の自然豊かな四季を肌で感じながら、藍が日々の成長する姿を見守ることができます。
藍フィールドでは、染め物用の藍の他、完全自然農法(不耕起・無農薬・無肥料)の食用藍の栽培にも取り組んでいます。
蒅のエネルギーと伝統の技法の交差点
灰汁発酵建て藍染に欠かせない、藍の染料である蒅。現在では、徳島をはじめとした産地の、限られたごくわずかな藍師のみが製造するものとなりました。長い歴史と伝統の中で培われた技法は、同時に現代では非常に貴重な技でもあります。
市場では、化学薬品で藍建てする化学建て、糖を使う糖建て、蒅と化学藍を混ぜる割建てなどが大半を占める中、いなべ藍ランドでは、藍本来の力と魅力を感じていただくために、古来から受け継がれた(蒅・灰汁・石灰・ふすま)の天然素材のみで藍建てをおこなう、天然灰汁発酵建て技法にこだわり、舐められる安心安全な染め液をご提供しています。
いなべ藍ランドでは、独自に蒅を製造するための藍の寝床を完成させました。
失われつつある歴史と伝統の技を未来へ伝えていくために、いなべ藍ランドでは蒅造りの挑戦をスタートします。
藍染までの全ての工程を自分たちの手で
化学薬品を使用しない、正統な江戸時代の灰汁発酵建て藍染に近道はありません。
全ての工程にこめられた意味を理解し、自分たちの手で行うことが、本物の藍染を未来に継承していく私たちの使命なのです。
ガラスハウス 藍ハウスは、藍の育苗や藍葉の乾燥、染料の蒅を造る施設です。天然素材だけで、近道せずに制作された藍染には、防臭・抗菌・消炎・鎮痛・UVカットほぼ100%・鎮静効果などに優れていると言われ、アトピー性皮膚炎にも有効であることが実証されています。