いなべ藍ランドとは、『いなべ市地域おこし協力隊・藍染を活用したまちづくりチーム』の本拠地であり、三重県いなべ市所有の4400㎡を超す敷地内にある、正統な江戸時代の灰汁発酵建て藍染を再現する中核施設『藍染工房∞伊勢藍』、藍の育苗や藍葉の乾燥をするガラスハウスの『藍ハウスA棟･B棟』、食用藍などを自然栽培(無農薬無肥料)で育てる『藍フィールド』、藍の染料･蒅（すくも）を製造する『藍の寝床』、全ての染めの工程や藍栽培に使用する清らかな井戸水が湧く広葉樹の森『愛の森』の総称です。また、『いなべ市障害者活動支援センター』とも連携をとり、農福連携を進めています。

古くから人々の暮らしを豊かにしてきた藍染の"用の美"。その効能や、環境保全の観点から、近年、日本のみならず欧米を中心とした諸外国から注目されています。
一方で、市場に出回るその多くは化学物質を添加した『藍染風』のもので、残念ながら本来の藍のちからは期待できません。

江戸時代中期における、最も進化した成熟期の灰汁発酵建て藍染技法を忠実に再現し継承する『いなべ藍ランド』は、いなべ市の美しく豊かな自然の中で、藍の魅力をより深く、余すことなく体験していただくことを目的に運営されています。

また、『いなべ藍ランド』の近くの耕作放棄地をお借りし、そこに藍畑『藍ファーム』を造り、藍の染料･蒅造りのため本格的に無農薬無化学肥料の藍栽培にも取り組みながら、いなべ市各地の耕作放棄地を活用した藍の委託栽培先を拡大しております。