2022年5月8日付 毎日新聞朝刊にいなべ藍ランドが掲載されました
2022年5月8日付 毎日新聞朝刊にいなべ藍ランドが掲載されました
2022年5月14日 / お知らせ
いなべ市地域おこし協力隊・藍染を活用したまちづくりチームの本拠地としての[いなべ藍ランド]の取り組みについて取り上げていただいております。以下、記事の一部を抜粋してご紹介します。
初の自作「すくも」 いなべ市地域おこし協力隊 藍染め作業を心待ち /三重
2022/5/8
いなべ市地域おこし協力隊のメンバーが、同市大安町の藍染め工房「いなべ藍ランド」を拠点に、藍染めの素材となる植物、藍の栽培事業に取り組んでいる。今は昨年に初収穫した葉を発酵させ、染料の「すくも」に仕上げる作業の真っ最中で、6月までには自作のすくもが出来上がる見込みだ。メンバーは「無農薬無化学肥料栽培で初めて作ったすくもで、どんなパワフルな染め液ができるか楽しみ」と藍染め作業を心待ちにしている。
メンバーは工房を営む板東亮さん(66)、美樹さん(55)夫妻と、県外の若手3人の計5人。夫妻は元々、菰野町内に工房を構えていたが、昨年、藍のブランド化を目指す市と連携することになり、藍ランドに拠点を移した。化学染料ではなく、天然素材による菌の発酵作用を利用した伝統的な染色技法にこだわり、その普及を図るために体験会も開いている。
一方で、染料のすくもは、これまで藍の本場、徳島から全て調達しており、今後のブランド展開を見据えて藍の独自栽培に乗り出した。メンバーは昨春から原料の植物、タデアイ(タデ科)の無農薬無化学肥料栽培を始め、夏に収穫した葉を乾燥させて保管してきた。
すくも作りは初めてのため、1月から徳島でその手法を学び、3月末から着手した。作業は、「寝床」と呼ばれる建物に山積みされた葉(約400キロ)に水をかけ、スコップなどで何度も混ぜ合わせる「切り返し」を5日ごとに繰り返す。切り返しにより、水と空気が混じり、徐々に発酵が進んで3カ月程度ですくもに仕上がるという。
実際の藍染めは、瓶(かめ)の中に備長炭の木灰から取った灰汁(あく)を入れ、菌が寄生するすくもを加えて発酵させたうえで、その染め液に布をつけて色素を活着させ、空気にさらして青く発色させる。
今後は地域と連携しながら、獣害に強いとされるタデアイを耕作放棄地などでも育て、栽培事業を本格化させていく計画だ。板東夫妻は「藍の栽培やすくも作りを通して、いなべ市から伝統的な藍染めを発信し、市のまちづくりに生かしていきたい」と話している。
有料となりますが、記事全文は下記からご覧いただけますので、ぜひご一読ください。
https://mainichi.jp/articles/20220508/ddl/k24/040/115000c